2005.1.21 東京駅 Break Station Live (vol.8)


写真協力:とっちぃ~

2005年1月 21日 ( 金 )Break station live vol.8

〈ライブレポート〉

2005年 1月 21日 ( 金 ) 東京駅 Break Station Live Vol. 8

MAYUKOさんにとって2005年初めての東京駅ライブ。
MAYUKOさんの出演は17時30分。
開演30分前にはすでにMAYUKOさんを待つ方々がたくさんいらっしゃいました。

会場の明かりが静かに消えてSEがスタート。
鍵盤イメージのゼブラ調のヒール、
ホワイトとピンクのセーターにジーパン姿のMAYUKOさんが登場。
清楚で品がありとても綺麗で可愛らしいです。

< セットリスト >
1. たいせつ
2. 傘の下 ( 茅原美里さんへの提供楽曲 アルバム 「 HEROINE 」 に収録 )
3. 必ずまた会える
4. 君のもとへ ( 新谷良子さんへの提供楽曲 アルバム 「 ファンシー☆フリル 」 に収録 )
5. 決意
6. ただ好きなだけで

通りから足を止めて聴いている方々に優しく視線を送り、
会場全体を見つめながら抜群の笑顔で歌うMAYUKOさん。
お客さんが次第に増えて拍手の数が多くなっていきます。
客席の隙間が埋まるにつれて暖かな一体感が会場に出来上がりました。

自然と溢れ出るMAYUKOさんの笑顔は本当に素敵です。
曲に合わせ色々な表情やボディランゲージもみせてくれます。
音と身体と感性の表現力が鋭く、吸い込まれるように惹き付けられます。
会場に満ちた雰囲気には行きずりのマエストロを見つめるかのような独特なものがありました。

MAYUKOさんが歌いたいことを自然と感じられる選曲だったような気がします。

~大切なものはいつも胸の中にある
~愛した人のことを嫌いになったり忘れたりすることはない
~あなたに心配をかけないように頑張りたい
~自分が心に決めたことに責任を持ちたい
~大事な人といるだけで生きていることの大切さを感じてる

アーティストがライブをする目的を明確にすることで、
聴衆と強く一つになれるのだと思います。
それを構築するために費やす努力は
とてもアーティスティックなものだと思います。

駅ライブの特異性という意味では、
「 場所 」 を意識した楽曲配置と表現力が必要なのだと思います。
別の面で、駅ライブをすることの大変深い意味の一つは、
「 人との出会い 」 ではないかと思います。

「 東京駅に響き渡るMAYUKOさんの歌声に癒された 」 と
沢山の方々が口にされる背景には、MAYUKOさんの才能もさることながら、
MAYUKOさんがいつも一つ一つのライブに目的意識を持って
全力で臨んで表現しているからであると思います。

MAYUKOさんの溢れる笑顔、伸びやかで透き通るような歌声、
リズミカルに鍵盤を踊る指先から弾かれる迷いのないピアノの音色はいつも新鮮です。
それは、一日一日を大切に、一つ一つの出会いを大事に、
常に心がけているMAYUKOさんだからこそ “ いつも新しい ” のであると思います。

「 ただ好きなだけで 」 演奏前のMCがとても素敵でした。

『 2005年が始まって間もないけれど、
災害が色々な所で起きて “ 大丈夫かな地球? ” と思うことがあります。

私たちが日々生きている中で “ 幸せ ” って感じる時間ってどんな時だろうと
私なりに考えてみたところ “ 自分にとって大事な人と一緒にいる時間 ” だと思いました。
好きな人と一緒に食べるごはんは美味しいし、
家に帰ってきたときの 「 ただいま 」 「 おかえり 」 だけでもとても嬉しい気持ちになります。

“ 自分は一人じゃない ” って感じられた時に私はとても “ 幸せ ” な気分になります。
皆様にも一人一人たくさんの大事な人がいらっしゃると思います。
そういった大事な人をどうぞ大切にしていって欲しいなと思います。
この曲は大事な人と一緒にいるだけで嬉しい、という気持ちを歌っています。 』

大事なものを大切にしていくことは簡単なことではないけれど、
暗中模索しながら “ 確かな物探し ” をしていく事が人生とするならば、
それを一人ではなく大事な人と一緒に歩いて行けたならば
どんなに幸せであるか分からない。

今回のライブで充実感や安心感を本当に強く感じられたのは
MAYUKOさんの歌声が生きている喜びを強くしているからであると思います。
ふと気づけば “ たいせつ ” なものは日常の中に、胸の中に、すぐ近くに、きっとあるのですね。
MAYUKOさんが感じていることをライブで共有できる時、またMAYUKOさんに会いたくなります。
本日も珠玉のステージをありがとうございました!

( Text by マイアミ )